元ヤン少女が進学校へ。
おみやげ屋さんに滞在すること数分。
「優花…まさかそれ買う気じゃないよね?」
里奈は、苦笑いをしながら優花に尋ねる。
「もちろん買うよ!
だって、京都と言えばこれでしょ?」
そう言って、
優花は持っているのは……木刀(ボクトウ)だ。
「りんちゃんも買うよね!」
「…え、あたしも!?
…でも、ちょっと欲しいかも、木刀。
魅力的だよね…」
「わかるよ、りんちゃん!」
「……確かに京都の木刀は
お土産の定番っちゃ定番だけど…
高校生で買う人はいなくないか!?
それに、あんたたちは男か!」
と、鋭いツッコミをする里奈。