元ヤン少女が進学校へ。


「え、なに。それおまえの趣味かよ…?」


「…あ?……俺じゃねーよ。」


「もしかして、妹ちゃんに?」


「ちがうって…」


「じゃあ誰のおみやげだよ。
つーかおまえ、ほんと女心分かってねーな。
女の子は可愛い猫とか、犬が好きなんだよ。
まぁ、これ里奈ちゃんの話なんだけどな…」


「…あっそ」


…と、少し離れた場所で
柊季たちのそんな声が聞こえてきた。


……なんだろう。


なんか…すごいモヤモヤする。


…だって、柊季たちが見ているその場所は
どっちかって言ったら、女の子向けの
おみやげコーナーなのだから。


『じゃあ誰のおみやげだよ?』


その言葉は、時田くんが言った言葉。


もしかして柊季……他に好きな人とか
出来ちゃったパターン……!?

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