元ヤン少女が進学校へ。


ッ…ダメだ、やっぱりモヤモヤする…!!


そんなことを思いながら
あたしは頭を掻こうと、手を上げたとき。


「お、お客様!?!?」


つい木刀を持っている方の手を
上げてしまい…


木刀を振りかざしたと、
勘違いされる始末。


「あああの!ご、誤解なのです…!!」


危険人物を見るような目で
あたしを見つめる店員さんに誤解を解き、


まるで逃げるように
あたしは里奈たちの元へ向かった。


「あ、危なかった…」


「りんちゃんどうしたの?」


「あ、ううん。なんでもない!」


……結局、あたしは
優花とおそろいの木刀を買って
ホテルに向かった。

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