元ヤン少女が進学校へ。
守りたいもの。
__翌朝。
「ッ…ダメだー!
緊張して、全然眠れなかった…!!!」
「りんちゃんって、
遠足とか修学旅行の前の日は
眠れないタイプ?」
そんなことを言いながら
里奈は布団を畳んでいる。
「そうなのさ…!
もう嫌になっちゃうよ…。しゃーなし!
くまはコンシーラーで隠すしかないね」
「そうだね!……って、
優花はいつまで寝てるの…!」
「んー……あと1分……」
「優花の1分は10分を超えるってこと
わたし知ってるんだからね!?
ほら、早く起きて優花…!」
そう言って、里奈はバサッと
布団をめくり上げる。