元ヤン少女が進学校へ。

守りたいもの。



__翌朝。


「ッ…ダメだー!
緊張して、全然眠れなかった…!!!」


「りんちゃんって、
遠足とか修学旅行の前の日は
眠れないタイプ?」


そんなことを言いながら
里奈は布団を畳んでいる。


「そうなのさ…!
もう嫌になっちゃうよ…。しゃーなし!
くまはコンシーラーで隠すしかないね」


「そうだね!……って、
優花はいつまで寝てるの…!」


「んー……あと1分……」


「優花の1分は10分を超えるってこと
わたし知ってるんだからね!?
ほら、早く起きて優花…!」


そう言って、里奈はバサッと
布団をめくり上げる。
< 452 / 512 >

この作品をシェア

pagetop