元ヤン少女が進学校へ。


どのタイミングで言おうか……。


そんなことを思いながら、
ひとりドキドキするあたし。


「……そうえば、話ってなんだ?」


「…へ!?あー、うん。あのさ……」


「ん、」


「その……」


と、例の話を切り出そうとした…
そのとき。


__『ッ…じゃねーよ…ッ!』


「………ん?」


不意に、どこかから声が聞こえて
あたしは思わず立ち止まった。


「…茉実?」


突然立ち止まったあたしを見て
不思議そうにする柊季。

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