元ヤン少女が進学校へ。


「…やっぱりそうや」


そう言って、
赤髪ヤンキーは不敵に笑った。


「ずっと探しとった、あんたのこと。」


そう言って、指をポキポキと鳴らしている。


「え、林崎 茉実って…ほんまに言うてる?
えらい変わったな」


もう1人のヤンキーが
赤髪ヤンキーに尋ねながら
あたしの顔を覗き込む。


「あぁ。外見は違ぉても
俺があんたを忘れるはずあらへん。

やられっぱなしは性に合わへんからな。
…ここで決着つけようや」


……その言葉で、あたしは全部を理解した。


……この人たちは、
あたしがヤンキーだった頃
あたしに負けた相手なのだと……__

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