元ヤン少女が進学校へ。
*。✩最終章*。✩
バレてしまった過去。
っ……なんで?
……どうして柊季がここにいるの?
…ッ嫌だ……今は1番、会いたくないよッ……。
こんな姿……ッ見られたくない…。
「なんや、あいつ」
カランッ……とバットが下がった音が聞こえた。
内心ホッとしたけれど、
あたしの心臓は
尋常じゃないくらい、脈打っていた。
「大丈夫か、茉実…ッ!」
気づいたら、柊季は傍まで来ていて……
あたしの視界は、じわりと滲む。