元ヤン少女が進学校へ。


「……ッ…ねぇ、柊季。
ほんとにあたしでいいの……?」


あたしがそう言うと、柊季はふっと笑って
頬を軽くつねってきた。


「…ばか。茉実『で』じゃなくて
茉実『が』いいんだよ。
おまえ以外とか、考えられねーし…」


「……ッ…」


…その言葉が嬉しくて
あたしの頬に、涙が伝う。


ッ…だって、夢みたいなんだもん。


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