元ヤン少女が進学校へ。
「あ、仏頂面のこいつは
真桐 佑磨(Makiri Yuuma)ね!」
「仏頂面じゃねーよ!」
「口は悪いけど意外と良いヤツだから」
そうは見えない…って言ったら怒られそう。
にしても、ほんとに仏頂面だなぁ…。
顔が整ってるから
もったいないなぁ、なんて思ってしまう。
金髪メッシュを入れてる1号くんは
あからさまにヤンキーって感じだな。
「ちなみにさっきの人もさ
佑磨にぶつかったのに謝りもしないでさ。
おまけに俺らのこと
すげぇー見下した目で見てたから
佑磨が怒るのも無理ないんだよな」
呆れた表情で輝っちは言う。
「まぁどっちにしろ
結局ヤンキーが悪者になるんだけどね」
輝っちが言うその言葉に
あたしは思わず共感してしまう。