元ヤン少女が進学校へ。


__キーンコーン


そんなことを思い出しているうちに
1時間目の授業が始まった。


にしても……あいつおせーな。


……まさか、
事故に遭った…とかじゃねぇよな…?


前の空席を見ながら、そんなことを思う。


いつもなら、あいつから俺に挨拶をしてきて
意外にも真面目に授業を受ける
あいつの後ろ姿が視界に入る。


「先生が今から英文を読むから
後に続いて下さいね〜」


………英語は嫌いだ。
だから俺はいつも通り机に突っ伏した。


「………」


…おかしい。


いつもなら余裕で寝れる。


なのに、なんで今日は寝れねーの?


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