元ヤン少女が進学校へ。
…ったく、俺の気も知らねーで……。
俺が心配してる間に
こいつはのんきに友達作りかよ…。
なんて思いながら
勝手にイライラしてる俺。
「って、ちょっとまって。
なんで5000円がここにあんの…」
と、さっきまでヒラヒラとさせていたくせに
急に意味分かんないことを言い出す林崎。
「……まずい…!これじゃまるで
あたしがカツアゲしたみたいになってる…」
「……何言ってんだおまえ」
「あー、こっちの話!……しゃーない。
帰りに交番にでも届けに行くか。」
と、何かが解決したのか、
林崎ははぁーっとため息をついて
不意に前を向いたのだった……__。
そんな林崎の背中を見ながら
……変なやつ。と心の中で思う俺。