恋愛格差
何をどう勘違いしたらそうなるのか誤解を解きたかったけど、私の背中に回った温もりが思考を止めさせた。
「どんなに逃げても網持って追いかけちゃうから」
優の腕の力が強まるのを感じ、私も優にしがみつくように彼の背中に腕を回した。
「どこにも行かない。優がずっとドキドキさせてくれるなら。あ、いい意味でね!」
「フフッ。了解。頑張るよ。」
「あ、あのカップル、ギューッてしてる!」
「こ、これ!指差しちゃダメよ、ミーちゃん!」
なんて親子の声を遠くで聞いた。
ワタシ的にはこんな繁華街でラブシーンを堂々と演じるなんて有り得ないが、いとも簡単にやってのけるのはさすが優。
優の人生は知らない内にでも自分中心に回ってるのに違いない。
優はこれからもすべてを巻き込んで生きていくんだろう。
そこに私が一番に入っていればいいな、と思う。
「幸せになれるかな?」そう聞くと
「当たり前だよ。」と帰ってくる。
「俺は幸せだよ」
そう断言する優をこの先ずっと見ていたい……なんて思っちゃう私は、すでにこの男の虜。
浮気な男は
思い込み激しくて
ちょいストーカーで
身勝手で
ちゃっかりしてて
ちょっとメンタル弱い
でも
私に一身の愛情を向けてくれるカワイイ彼氏でした。