恋愛格差
重い瞼を開けるとそこには超絶イケメン彼氏の寝顔があった。
10センチ先に。
床の上で毛布と優にくるまれている。
いつのまにか寝ちゃったんだ。
背中にある優の手がピクッと動き、ぎょっとした。
優の手のひらの感覚…!
私、裸だ!
パンツ一丁で寝ちゃったんだ。
あちゃ~!
なんという失態。
ここに毛布があるってことは優は一度起きて、
持ってきてくれたんだろう。
背中に当たる優の手がくすぐったくて、
モゾッと動くと優は少し目を開けた。
「…おはよう」
「……おはよ」
じっと私を見据えたその瞳は私を突き刺すようだ。
「浮気…してたの?」
なんだって?
寝ぼけた頭をフル回転させる。
「あ~昨日のこと?ちがうよ。」
「だったらなんで男と?二人じゃなかった?」
「二人だったよ。」
「電話の電源切ったのは?なんで?」
「邪魔されたくなかったし。」
「……向こうがその気ならどうする?」
その気って何だろう?もしかしてカズが私を手込めにする……とか?
そう思うと笑いが込み上げてくる。
「あ!あっはははは!」
優はムッとして「笑い事じゃない!!」
と、怒鳴った。
「昔の幼馴染みなんて知らない男とおんなじだろ!
そんなやつと二人で飲みに行くってなんだよ!」
優にそんなことを言われるなんて……
私は優の腕から起き上がり、負けじと怒鳴った。お隣さんのことを考えた声量ではあるが。
「そんなやつって何よ!カズは大事な幼馴染みで、親も知ってる!しばらく会うことはなかったけど、私には大切な友達だよ!変な勘繰りはよして!」
私に呆気にとられて黙ったままの優に追い討ちをかける。
「優は会社の子と二人で手を繋いで飲みにいくのに、私はしちゃダメってなに?
対等じゃないよね、それは。
私は優がどう思おうともカズとの関係を止めることはしない。
優に私の生活をあれこれ言われる筋合いない。
優が浮気じゃないって言うなら私の昨日も浮気じゃないよ!
……それが我慢ならない、不誠実だって言うなら彼女やめるよ……」
10センチ先に。
床の上で毛布と優にくるまれている。
いつのまにか寝ちゃったんだ。
背中にある優の手がピクッと動き、ぎょっとした。
優の手のひらの感覚…!
私、裸だ!
パンツ一丁で寝ちゃったんだ。
あちゃ~!
なんという失態。
ここに毛布があるってことは優は一度起きて、
持ってきてくれたんだろう。
背中に当たる優の手がくすぐったくて、
モゾッと動くと優は少し目を開けた。
「…おはよう」
「……おはよ」
じっと私を見据えたその瞳は私を突き刺すようだ。
「浮気…してたの?」
なんだって?
寝ぼけた頭をフル回転させる。
「あ~昨日のこと?ちがうよ。」
「だったらなんで男と?二人じゃなかった?」
「二人だったよ。」
「電話の電源切ったのは?なんで?」
「邪魔されたくなかったし。」
「……向こうがその気ならどうする?」
その気って何だろう?もしかしてカズが私を手込めにする……とか?
そう思うと笑いが込み上げてくる。
「あ!あっはははは!」
優はムッとして「笑い事じゃない!!」
と、怒鳴った。
「昔の幼馴染みなんて知らない男とおんなじだろ!
そんなやつと二人で飲みに行くってなんだよ!」
優にそんなことを言われるなんて……
私は優の腕から起き上がり、負けじと怒鳴った。お隣さんのことを考えた声量ではあるが。
「そんなやつって何よ!カズは大事な幼馴染みで、親も知ってる!しばらく会うことはなかったけど、私には大切な友達だよ!変な勘繰りはよして!」
私に呆気にとられて黙ったままの優に追い討ちをかける。
「優は会社の子と二人で手を繋いで飲みにいくのに、私はしちゃダメってなに?
対等じゃないよね、それは。
私は優がどう思おうともカズとの関係を止めることはしない。
優に私の生活をあれこれ言われる筋合いない。
優が浮気じゃないって言うなら私の昨日も浮気じゃないよ!
……それが我慢ならない、不誠実だって言うなら彼女やめるよ……」