恋愛格差
ウソの真実はなんなんでしょうか
優と別れてからなんてこと無い毎日が過ぎていく。
ずいぶん前の事のようだが優に荷物を送ってから1週間。
もう再来週末はクリスマス。1ヶ月も経っていない。
だけど、私には生活がある。
仕事もある。
仲間もいる。
いつまでもさめざめと泣いている訳にはいかなかった。
何よりも、優の名残が無くなりつつある部屋での暮らしに慣れてきた。
大丈夫。
忘れられる。
何度もそれを自分に誓ってきたんだ。
でも、なぜスナックに通ってたのか
それと同時期から優がくたびれ始めたのか
私に触れなくなったのか
疑問が渦巻いてくる。
「未練」じゃない
ただの「疑問」
優は未だに何かに囚われているような気がして
思わずスマホを取りだし、幸代さんに連絡を入れた。
『透子ちゃん!電話しようと思ってたのよ~』
第一声がそれだった。