恋愛格差

『心配してたのよ～！』

「す、すいません。連絡もしないで……」

『いやまぁ、吉岡くん見てたら収まるところに収まったかなと思って連絡しなかったんだけどね！
で、スナックはなんだったの？吉岡くんは……』

「あーいや……わからないんですけどねぇ」

『……は？聞かなかったの？』

「聞きました。けど答えてもらえませんでした。」

『……でも…許したんだ……？』

唖然としてる様子が感じ取れる。
私が聞きたいことあるから電話したのに
どうも違う方向へ話が進みつつある。

「許しませんでした。だから別れました。
えっと……優は元気に仕事してますか？」

しばらくの沈黙の後、
『ちょっと！うちの家に今から集合！』

と言って切られた。

「え！えぇ？」

何にも聞けなかった。
しかも『集合』って何！

幸代さんちって、結構遠いのに……

しかし言い出したら聞かなそうな幸代さんに反抗できなくて、明日の着替えを用意してしぶしぶ出かけた。