恋愛格差
結局買い物をする気にもなれず
大きな公園へ向かい、そこで時間を潰して日が落ちるのを待った。

なんて時間が経つのが遅いのか。

カフェに行っても何時間も居れる訳でもなく
散歩してもたかがしれている。
遊び道具もペットも本すら持ってないのに公園で時間を潰すのは苦痛だ。

こんなことなら図書館へ行くんだったな。
ようやく4時。家を出たのは1時ぐらいだったかな。


優は納得して荷物を持って帰ってくれただろうか。

初めて怒りを露にせず、
冷静に別れを切り出した。

本当に別れるつもりで。

優の度重なる浮気の現場を見たのには
もう怒りより悲しみより
諦めの方が大きかった。

それに加えて合コンと痴漢の追い討ち。

もう、いい。

イケメン男の冴えない彼女役から早く解放されたい。


ゆっくりめで食材の調達にスーパーに寄り、
希望をもって部屋に向かった。
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