異聞三國志
諸葛庶こと士郎は医学部ではなかったので、やはり諸葛亮の病気の特定は困難であった。

唯一の救いは現代から家庭用の医学書を持ってきていたことであった。ちょうどこの時代にとばされた時に腹の調子が芳しくなかったので、役にたつかと入れておいたのだが。


“果たしてわかるのか、私に”


“喀血というと、やはり肺結核が一番に来るんだが、側近の他に誰も二次感染していないところをみると、やはり違う・・・。”


士郎は、本を読んで迷っていた。


“喀血か吐血なのか”
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