異聞三國志
“だが、待てよ。胃潰瘍ならば・・・。”


士郎は、宮殿に出仕した時に、諸葛亮に面会を願い出た。


翌日、多忙の中、時間がとれた・・・。


「閣下、またご無理を・・・。ちゃんと寝ておられますか?」


「貴公の進言を入れて、これでもなるべく横になるようにしているぞ。」


「私のいた時代の測定によると、目をつぶり横になるだけで、睡眠をとることの6割の効果が得られるとか。」

「そちのいた時代にはそんなことまでわかるのか。」


「わかりまする。だから、眠れなくても、横になられるべきかと。」

「うーむ、なるほどのお。して用件はなんじゃ。」


「呉に使いしたいと思います。新年の慶賀の。お許し頂けますか?」


「貴公に行かれるのはいたいが、呉を知るのはよいことじゃ。」


「でその際に呉におられる兄上様の子喩様[諸葛瑾のこと]にお会いして、協力を仰ぎたいと思いますので、書状を書いて頂ければと。」


「兄上に?構わぬが、何の協力じゃ?」

「それは・・・。あの呉の名医、華佗の子孫、弟子を捜すための・・・。」

「華佗・・・。」

士郎は華佗の技術に賭けようとしたのであった。
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