異聞三國志
そんな時であった、旅の商人から、興味深い話が聞けた。何故にその商人が目にとまったかといえば、怪我を手にしていたからであった。

「この先の田んぼの中に、高い岩が点在する土地があるんだ。その土地を過ぎたところの小高い山の上に、ひっそりと住んでいる方がいる。私はその方に助けてもらったのさ。私の怪我は、結構痛くて、右手一本しか使えずに難渋していたが、あの方は、２、3日で治してくれた。助かったよ。」


“こんな土地にいい医者がいるとは、かなり有力な情報だ”


彼は、田んぼの中に巨岩のそびえる土地を越えたところの山を麓から歩いてみた。


するとある山に向かうルートだけに、人の踏み入った痕跡があった。


“この山か。”


彼は中腹まで登ってみた。


すると、一つの庵があった。


彼は


「たのもう。どなたかおらんか？」


と訪ねてみた。


返事はない。


彼は疲れてもいたのでしばらく庵の前で休んでいた。疲れていたのでつい、うとうとしてしまった。


すると

「％*＆ω♀αΣ」

という、士郎には分からない言葉で起こされた。
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