異聞三國志
第五章 闘病
士郎は遂に華佗の弟子の虞平を成都へ連れ帰った。

しかし、次は

どうやって諸葛亮を入院させ、闘病生活に入らせるか

かが新たな問題になった。


士郎は 悩んでいた・・・。


“ここは、やはり本当のことを言うしかない!”


士郎は覚悟を決めて、諸葛亮に面会を求めた。


「閣下、お話があります。」


「なんだ、庶よ。」


「実は・・・、中華を統一したのを我々の歴史で蜀とお答えしたのは、偽りでございます。」


「何と!して、・・・やはり魏なのか。」


「はい、正確には魏ではなく、閣下の宿敵司馬懿の子孫が魏を乗っ取って、晋と号した国ですが・・・。」


「何と!よりによって司馬懿の子孫とは・・・。」


「その国が夷狄に滅ぼされることになるのです!」


さすがの孔明も動揺は隠せなかった。


「ですから、閣下。いや叔父上、やはり治療を受けてください。司馬懿の野望を打ち砕くためにも・・・。」


「うーん、して貴公らの歴史では、私の余命はあと何年なんだ?」
孔明は明らかに顔色は悪くなってきていた。
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