異聞三國志
二人はそれからも、魏の手の者と思われる輩から、追跡を受けたりした。
が、馬忠率いる玄武隊の活躍で振り切ることができた。逃げたガラス職人も馬忠達が連れ戻してくれた。
で何とか、国境まで来たが、蜀魏国境は流石の難所。
行きと違い、手配もされており、国境なので警備も厳重であった。
「叔母上様、如何様にこの危機を越えられたら。」
「理沙や、私にもよい方策が。」
“そうだ”
理沙子は行きに士郎から、言われたことを思い出した。
「国境越えで一番安全なのは陰平の山越えである。」
との、助言であった。
陰平とは地名であり、一番険しい山々の連なる山岳地帯である。
「叔母上様、陰平を越えましょう。」
「何と。危険ではないの?」
理沙子は士郎が諸葛一族にしてもらえたので、叔母上と呼ぶようになっていた。
「山岳地帯だからこそ、警備も手薄なはずですから。幸いに今は春の終わり、何とか行きましょう。」
二人は馬忠達にも斥候つまりは偵察に出てもらい、なるべく手薄な地帯を歩いて、山越えをした。途中何度か危険なところもあったが、馬忠達にも助けられて、無事成都へ到着することが出来た。
が、馬忠率いる玄武隊の活躍で振り切ることができた。逃げたガラス職人も馬忠達が連れ戻してくれた。
で何とか、国境まで来たが、蜀魏国境は流石の難所。
行きと違い、手配もされており、国境なので警備も厳重であった。
「叔母上様、如何様にこの危機を越えられたら。」
「理沙や、私にもよい方策が。」
“そうだ”
理沙子は行きに士郎から、言われたことを思い出した。
「国境越えで一番安全なのは陰平の山越えである。」
との、助言であった。
陰平とは地名であり、一番険しい山々の連なる山岳地帯である。
「叔母上様、陰平を越えましょう。」
「何と。危険ではないの?」
理沙子は士郎が諸葛一族にしてもらえたので、叔母上と呼ぶようになっていた。
「山岳地帯だからこそ、警備も手薄なはずですから。幸いに今は春の終わり、何とか行きましょう。」
二人は馬忠達にも斥候つまりは偵察に出てもらい、なるべく手薄な地帯を歩いて、山越えをした。途中何度か危険なところもあったが、馬忠達にも助けられて、無事成都へ到着することが出来た。