異聞三國志
こうして、陸遜は孫権を説き伏せに言った。

滅ぼされることを心配していた孫権であったが、所領安堵を聞き、受け入れた。


こうして、中原の戦いは収まった。


あとは、魏のみであった。

これも南皮に籠城していたが、やはり兵糧攻めと司馬懿の降伏勧告により、呆気なく開城。


曹叡一族の命と引き換えに家臣達の命は保証された。



曹叡一族はつかまり、郎党とともに全員斬首になった。


これで簒奪王朝の魏は滅びた。


これで中華は統一されたのであった。


しかし、火種は燻っていた。

魏を滅ぼした功労者の司馬懿は、河北から都洛陽への再三の帰還命令を病気と称して、辞退していた。


士郎は南皮での包囲戦の時から、病気の様子などないことを知っていた。


諸葛亮にそのことを告げたが、孔明の回答は

『捨て置け』


であった。孔明は何故か司馬懿には甘かった。


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