異聞三國志
結局、和は諸葛瑾が育てることになった。
『しかし、このこと司馬懿には決して知られてはならぬぞ。』
諸葛亮は虞平に言った。
『亮よ、何故だ?』
諸葛瑾が訊いた。
『奴は庶がいなくなったと解れば、また野心を燃やす。何故なら私の命数を測っているのだから。だからです、兄上。』
『そうか、庶殿の持つ医術があれば、丞相の命が更に延びるがいなくなった以上、あとは丞相の命数を測ればいいと。』
虞平は医者故に理由がよくわかった。それほど、士郎をかっていたとも言えた。
『身体をいとえ、亮。』
『兄上、ありがとうございます。しかし、この命は既に実はついえて、いたのです。9年前に私は死ぬべき運命だった。ですが、庶のおかけで生き延び、漢室復興という大義名分が果たせた今、もう思い残すことはないのです。しかし、私が死ねば・・・。』
『奴が動き出すのだな。』
『左様です、兄上もお年。たよりは陸遜殿くらいだが、彼も日和見かもしれませぬし、あまり身体が強い方でもない様子。兄上、恪殿は聡明故に、何とかお願いできないでしょうか。』
『しかし、このこと司馬懿には決して知られてはならぬぞ。』
諸葛亮は虞平に言った。
『亮よ、何故だ?』
諸葛瑾が訊いた。
『奴は庶がいなくなったと解れば、また野心を燃やす。何故なら私の命数を測っているのだから。だからです、兄上。』
『そうか、庶殿の持つ医術があれば、丞相の命が更に延びるがいなくなった以上、あとは丞相の命数を測ればいいと。』
虞平は医者故に理由がよくわかった。それほど、士郎をかっていたとも言えた。
『身体をいとえ、亮。』
『兄上、ありがとうございます。しかし、この命は既に実はついえて、いたのです。9年前に私は死ぬべき運命だった。ですが、庶のおかけで生き延び、漢室復興という大義名分が果たせた今、もう思い残すことはないのです。しかし、私が死ねば・・・。』
『奴が動き出すのだな。』
『左様です、兄上もお年。たよりは陸遜殿くらいだが、彼も日和見かもしれませぬし、あまり身体が強い方でもない様子。兄上、恪殿は聡明故に、何とかお願いできないでしょうか。』