異聞三國志
エピローグ
以来、呉は洛陽の王朝に暫くは敵対する。


洛陽でも、司馬懿が間もなく死去し、司馬師と昭の時代となる。


再三司馬氏支配への反乱、例えば姜維の旧蜀自立を目論んで、成都へ行こうとしたが、捕らえられた事件。


諸葛亮の一族、諸葛誕が呉との国境で反旗を翻し、呉軍と呼応して乱を起こしたがトウ艾らに鎮圧された事件。


などがあったが、所詮は司馬氏の天下に揺るぎはなかった。


司馬師の病没後、司馬昭が献帝から晋王に封じられた。

そして、更に司馬昭の子、司馬炎が献帝から譲位されて晋が成立することになった。


歴史は余り変わらなかったのである。魏からの禅譲か、漢からの禅譲かの違いだけ。


ところで、士郎と理佐子はどうなったのであろうか。
< 90 / 93 >

この作品をシェア

pagetop