あの約束をもう一度

あいつの家についてすぐ、
あいつと話した。

「なんで遠くに行っちゃうの？」
って。

そしたらあいつは、
「しょうがないんだって。お母さんが言ってた。」

行ってほしくなかった。
行ったらもう会えなくなるんだと
思っていたから。

だから私は約束をしたの。

「蓮ちゃんのこと大好きだからぁ、こーこーせーになったら噴水の公園にきてよっ？」

蓮、あいつはまたニコッと笑って、
「わかったよ。」
って言った。

「くるまで待ってるからね。約束だよ。ぜったいきてね。」
泣きながら言った。やっぱり悲しかったんだ。
「うん。約束。」
でも、蓮は泣いてなかった。