あの約束をもう一度
「お母さんは・・・・僕のことを捨てて違う人のところに行きました。今はお祖母ちゃんと住んでます。」

「そっかぁ・・・・。それは・・・辛かったわね・・・。」
お母さんは珍しく表情をゆがませた。

「ねぇ・・・・蓮君。」
「なに?」

「ここに住まない??」
急に私が言い出したことに、お母さんも蓮君もおどろいていた。

でも、きっとお母さんも賛成してくれると思う。
蓮君可愛いから。
「それいいじゃない!!私も蓮君の子と気に入っちゃったから。」
やっぱり。
「え・・・・っ。でもっ・・・。」
「だいじょうぶだって!!ね??」
「本当に・・・いいんですか??」

「「もちろんっ!!」」

お母さんと私の声がかぶったから、蓮君はくすくす笑った。
お母さんと私も顔を見合わせて笑った。

久しぶりに蓮君の笑顔とか、幸せそうな顔とか見た気がした。
< 24 / 41 >

この作品をシェア

pagetop