あの約束をもう一度
そのあと、歩いて家に帰った。
おかあさんにすっごく怒られたけど、
怒られた事よりも、蓮との別れのほうが悲しくて、
そんなことどっちでもよかった。

次の日、お母さんと散歩してたら蓮の家の前を通った。
蓮の姿はもうなかったし、すでに引っ越したあとのようだった。

やっぱり悲しくなった。
泣きながらお母さんに聞いた。

「蓮ちゃんはぁ・・グズッ・・もうッ・・帰ってこないの?」
お母さんは優しく背中をなでながら、こたえてくれた。

「きっと帰ってくるよ。何か約束したんでしょう??蓮ちゃんと。」

私はうん。とうなずいた。

「じゃぁきっと帰ってくるよ。蓮ちゃんが約束やぶると思う??」
今度は、ううんってうなずいた。
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