生徒会長、桜庭響は変態であった。
それが今じゃこのザマだ。

「アサちゃぁぁん…………」

「ダメです」

「ちょっとだけ!ねえお願い!やましくない!全然やましくない!」

「やましさの塊ですよね」

「違うから!俺は癒しを求めてるの!」

私が思ってた美少年と違う。
いや、これはこれで可愛いんだけど。何かが違う。

「だからひざまくらー」

にこっと微笑むその顔はもう正に天使のようで、うっかり全部許してしまいそうになるけど、私は歯を食いしばって生徒会のファイルで響先輩の頭を思い切りはたいた。


生徒会長、桜庭響は変態であった。
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