黒王子と白いプリンス


「ありがとうございました。お兄さん。…じゃあね、由乃ちゃん。」


「うん。気をつけてね。」


私は白馬くんに手を振った。


平賀くんが私を黙って見つめる。そして、白馬くんに


「由乃の彼氏?」


と聞いた。


「ち、違う違う‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」


「あ、そ」


平賀くんはそう言って窓を閉めた。


< 107 / 187 >

この作品をシェア

pagetop