黒王子と白いプリンス


「は⁉︎⁉︎む、無理無理‼︎‼︎」


「どうしてですか?晃を嫌っていらっしゃるのですか?」


「いや、嫌うとかの前に、晃さんの人気が下がってしまいますし‼︎‼︎」


「熱愛ごときで離れていくファンならそれまでだったというだけです。それに、女優ではなく一般人と付き合っているということに価値があるんです‼︎」


マネージャーさんが目を輝かせながら言う。


「いやいやいや‼︎無理です‼︎‼︎」


「私じゃなくて他の人の方がいいんじゃないですか⁉︎」


「もうあなたと週刊誌に載ってしまったのですから、あなたしかいませんよ。」


「あ……」


私は思った。


もう逃げられない気がする






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