黒王子と白いプリンス
__________________
「あ、晃さん……」
「ん?」
「大丈夫なんですか……こんなところに来て…」
「うーん、たぶん」
晃さんは笑いながら言った。
私たちは今、大型ショッピングモールの中にいる。
一応顔は隠れてるし、相当なファンじゃなければ気づかなそうだけど……
……離れて歩こう。
私は少し距離を置いて歩こうとした。
すると、
私は腕を掴まれて晃さんの方に引き寄せられた。
「離れて歩くとかなしだよ?」
「あ……はい……」