黒王子と白いプリンス


「あの……晃さん?」


「ん?」


「ここには何をしに?」


「目的なきゃ来ちゃダメなの?」


「いや、別にそういうわけじゃ……」


私がそう言うと、晃さんは笑った。


そして、手を差し出した。


「え?」


「手、繋ごう?」


「え……」


晃さんは私の手を握った。


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