黒王子と白いプリンス


「……由乃ちゃん。」


「はい?」


「まさか、兄貴に連れてこられた?」


「うん」


「はぁ……それしかないけど……はぁ……」


そう言って白馬くんは私に抱きついてきた。


「は、は、は、白馬くん⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎」


「兄貴になんかされた?」


「な、何も‼︎‼︎‼︎」


白馬くん……いい匂い……でも……
離れてーーーーーー


心臓の音が‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎


「本当に?」


「ほ、本当に‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」


私がそう言ったその時、


「……諒也」



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