黒王子と白いプリンス




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ふぅ…これからどうしよう。


私はまだ火のついていない花火を持ちながら歩いていた。


ひとりで花火ってのはなぁ……


その時、私は何かに躓いた。


「あたっ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」


躓いた場所を見ると、


「浅倉くん?」


浅倉くんがひとりで座っていた。


「あんた、前だけじゃなくて足下も見たほうがいい。」


「あ……ごめん……大丈夫?」


「別に。」


「隣、いい?」


「勝手にすれば」


私は、勝手に座った。


「……さっきの女は。」


「春代のこと?春代なら(将来の)彼氏と一緒だよ。」


「あっそ。」


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