黒王子と白いプリンス



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「はぁ……なんでこんなこと…」


浅倉くんが座りながら花火を持つ。


「楽しいからいいじゃん‼︎」


私は笑顔で言った。


「キレイだね」


「……ああ。」


「あ、浅倉くんの消えたね」


「ああ」


「あ、私のも消えた」


座っている浅倉くんの横に座る。


「あんた、晃と付き合ってんだろ?」


「付き合ってないよ⁉︎⁉︎」


「……あそ。」


「浅倉くんは?好きな人とか、いないの?」


私はからかい半分で聞いた。


「いる。」


え⁉︎⁉︎⁉︎


私は驚きすぎて何も言えなかった。


「いるけど、気持ちは伝えない。」


「き、禁断の恋ってやつ?」


「は?」


浅倉くんが少し笑った。


「や……気持ちは伝えないってことは伝えられない関係なのかと…」


「ああ……伝えられない関係ではない。」


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