黒王子と白いプリンス



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「……よう…」


「…うん…」


最悪……


なんで……この人と……


「元気……だったか?」


「……えぇ、おかげさまで。」


「そっか……」


この男は、A組の野村隼人。


私の元カレ。


サッカー部で1年生の時、隼人から告られて、三ヶ月付き合っていつの間にか自然消滅。


「俺さ……その…」


「私たちの番だよ。行こ。」


私は先に歩いた。


『おっとーー手、繋いでくださーい‼︎‼︎』


「え⁉︎⁉︎」


私は驚いた。


しかし、隼人は驚くそぶりも見せずサッと私の手を取った。


あ……浅倉くんの手よりちょっと小さい?


って私、何考えてんだ???





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