黒王子と白いプリンス
「あ…兄貴…と由乃ちゃん」
私はひらひらっと手を振った。
「浅倉くんと白馬くんペアだったの?」
「女子が足りなかったらしくてさ…」
「手、つないでたんだね?」
私は少し笑いながら言った。
「面白がってるだろ、あんた。」
浅倉くんが言った。
「や、だって…」
「笑わないでよ……由乃ちゃん」
「ごめんごめん」
「それより、諒也、帰るぞ。呼び出しだ。」
「……はいはい。じゃあね由乃ちゃん、湊」
晃さんと白馬くんが行ってしまった。