黒王子と白いプリンス
男子たちが私達に気付いた。
「んだよ、お前ら。」
「あ、あれよ…あれが、瀬尾くんよ‼︎‼︎」
春代が1人の男子を指した。
乱れた制服、なんかツンツンした頭…耳に空いたピアスの穴……
完璧に不良ね……
私は、そいつに近づいた。
「あ、おいっ‼︎三鷹⁉︎」
「由乃⁉︎」
赤嶺くんと春代が言った。
しかし、自分でもどこからこんな勇気がどこから出てくるのかってほどズンズンと近づいていった。