黒王子と白いプリンス
瀬尾は目の前だ。
あぐらをかいて座っている。
「せ、瀬尾‼︎‼︎‼︎」
「っんだよ?」
「あなた、女の子を騙して楽しいわけ⁉︎⁉︎」
「は?」
瀬尾は笑いながらそう言う。
「自分がしていることも分からないの?」
「は?なんのことだよ?」
また笑う。
「分かってるはずよ‼︎‼︎ラブレターとか渡して騙してるでしょ⁉︎⁉︎」
「だーかーらー、わかんねーよ。」
瀬尾が立ち上がった。
で、でかい……
瀬尾は結構背が高かった。
しかし、怯むわけにもいかない。
「あなたのせいでイヤな思いをしてる子がたくさんいるのよ‼︎‼︎」
「は?だから知らねぇって言ってんだろ?」
瀬尾はそう言って私の肩を押した。
いきなり押された為に私は後ろに尻餅をついて倒れた。
「あ‼︎由乃‼︎‼︎‼︎」「三鷹‼︎‼︎‼︎」
春代と赤嶺くんが近づいてきた。
その時、