黒王子と白いプリンス



瀬尾は目の前だ。


あぐらをかいて座っている。


「せ、瀬尾‼︎‼︎‼︎」


「っんだよ?」


「あなた、女の子を騙して楽しいわけ⁉︎⁉︎」


「は?」


瀬尾は笑いながらそう言う。


「自分がしていることも分からないの?」


「は?なんのことだよ?」


また笑う。


「分かってるはずよ‼︎‼︎ラブレターとか渡して騙してるでしょ⁉︎⁉︎」


「だーかーらー、わかんねーよ。」


瀬尾が立ち上がった。


で、でかい……


瀬尾は結構背が高かった。


しかし、怯むわけにもいかない。


「あなたのせいでイヤな思いをしてる子がたくさんいるのよ‼︎‼︎」


「は?だから知らねぇって言ってんだろ?」


瀬尾はそう言って私の肩を押した。


いきなり押された為に私は後ろに尻餅をついて倒れた。


「あ‼︎由乃‼︎‼︎‼︎」「三鷹‼︎‼︎‼︎」


春代と赤嶺くんが近づいてきた。


その時、


< 23 / 187 >

この作品をシェア

pagetop