黒王子と白いプリンス




_______


登校途中の道で、



「あ‼︎由乃ー‼︎」


朝から春代が私を大きな声で呼ぶ。


「おっはよー」


「おはよ……」


「朝からプリンスのところに行くの?」


「行かないよ……」


「えーでもさぁ……」


春代が何か言おうとしたその時、


私の肩に誰かが手をまわした。


「おはよ‼︎由乃ちゃん‼︎」


この声は……


「ぷ、プリンスーーーー‼︎‼︎‼︎」


春代が叫んだ。



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