黒王子と白いプリンス


「大変だったんだね……」


私がそう言うと浅倉くんは驚いたような顔をした。


その顔が可愛くて私はドキッとしてしまった。


「あ……その…パーカーありがとな」


「え、あ、うん。こちらこそ……」


照れたような顔をする浅倉くんはとても可愛かった。


「あんた、1人で帰…「由乃ちゃん⁉︎⁉︎」


突然白馬くんが現れた。


「な⁉︎⁉︎白馬くん⁉︎」


「由乃ちゃん‼︎‼︎ケガは⁉︎」


白馬くんは私の足を見た。


「血が出てる……」


白馬くんは私の目の前にいる浅倉くんに気づき、言った。


「湊、ずっといたのに助けなかったのか?」


「寝てたから。気付いたときにはケガしてた。」


「マジかぁ……」


白馬くんは私の目の前にしゃがみこんだ。


「ごめんね……由乃ちゃん……」


「え……」


「俺が気安く関わったから……」


< 45 / 187 >

この作品をシェア

pagetop