黒王子と白いプリンス
「大変だったんだね……」
私がそう言うと浅倉くんは驚いたような顔をした。
その顔が可愛くて私はドキッとしてしまった。
「あ……その…パーカーありがとな」
「え、あ、うん。こちらこそ……」
照れたような顔をする浅倉くんはとても可愛かった。
「あんた、1人で帰…「由乃ちゃん⁉︎⁉︎」
突然白馬くんが現れた。
「な⁉︎⁉︎白馬くん⁉︎」
「由乃ちゃん‼︎‼︎ケガは⁉︎」
白馬くんは私の足を見た。
「血が出てる……」
白馬くんは私の目の前にいる浅倉くんに気づき、言った。
「湊、ずっといたのに助けなかったのか?」
「寝てたから。気付いたときにはケガしてた。」
「マジかぁ……」
白馬くんは私の目の前にしゃがみこんだ。
「ごめんね……由乃ちゃん……」
「え……」
「俺が気安く関わったから……」