黒王子と白いプリンス
「……ちゃん、…のちゃん‼︎」
ん……誰…
「由乃ちゃん‼︎‼︎‼︎」
私は、その声で目を覚ました。
目の前には白馬くんがいた。
「湊に教えてもらったんだけど、ずっとここで寝てた?」
「ずっと……?」
私は、腕時計を見た。
あれ……うそ……
学校終わってる⁉︎⁉︎
「うっそーー⁉︎⁉︎」
どうしよ……授業……
「今日の範囲が分かるなら、教えてあげようか?」
「え?」
なんで思ってることが分かるの⁉︎
「どうする?」
白馬くんが意地悪な笑みを見せてくる。