黒王子と白いプリンス


「あらまぁ‼︎‼︎この前の‼︎」


「あ、すみません、勝手に……」


「大丈夫よ‼︎大丈夫‼︎」


お母さんはいつもより明らかにニコニコしている。


「それより、ご飯食べて行ってー‼︎‼︎」


お母さんは白馬くんをキラキラした目で見た。


「いや、悪いですから……」


「悪くない、悪くない‼︎‼︎ちょーど今日はお父さんもいないし‼︎‼︎」


「いやぁ……」


「由乃とお兄ちゃんと3人なのに4人分の材料買ってきちゃったのよー、ね?」


「はぁ…じゃあ……」


「やったーーー、じゃ、リビングで待っててね‼︎」


お母さんはすごく喜んで飛び跳ねながら台所に戻って行った。


あぁ……恥ずかしい……

< 63 / 187 >

この作品をシェア

pagetop