黒王子と白いプリンス
リビングに行って、ソファに座るとテレビを点けた。
「由乃ちゃんってお兄さんいたんだね。」
「あ、うん。3個上の」
そう、実は私には兄がいるのです。
これが超堅物で……
「へぇ……どんな人?」
「どんな人って……」
私がお兄ちゃんの性格を話そうとしたその時、
「ただいま。」
「あ、帰ってきた……」
お兄ちゃんがリビングに入ってきた。
「玄関に男物のローファーが置いてあったが……」
お兄ちゃんが白馬くんに気づき凝視した。