黒王子と白いプリンス
「あんた、バカ?」
「は、は⁉︎⁉︎」
あれ……この人どこかで……
「あ‼︎‼︎」
私は目の前の男を指差した。
「人を指差すな。」
「あぁ…すみません。」
私は、指をしまった。
てか、それよりこの人、『王子』だ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎
「それより、あんた、早く帰りなよ。」
「え?」
「騙されてるの気づかないわけ?」
な、何でこいつ知ってるの⁉︎⁉︎
「田野ってヤツから手紙もらったんだろ?」
「あ、うん……」
「田野なんてうちの学年には存在しないから。」
ま、マジか……完全に騙されたわ……
「そっか……ありが……」
ありがとうと言おうとした瞬間、ゴロンと雷が鳴り、いきなり大雨が降り始めた。
「うわっ‼︎‼︎‼︎‼︎は、早く、中に入りましょう‼︎‼︎」
私と『王子』は急いで中に入った。