黒王子と白いプリンス





「浅倉くん……」


「ん」


「昨日はありがとう。」


放課後、私は屋上へ行き、浅倉くんにそう言った。


「べつに。」


「すごく助かったから。」


「そ」


私は何も言わずに浅倉くんの隣に座った。


「………」


「………」


2人とも何も話さない。


すると、寝ていた浅倉くんが私の方を向いた。


「目、腫れたな。」


「あ、うん。少しね…」


その後浅倉くんは何も話さない。


私も浅倉くんの隣に寝た。


いつもみたいにきれいな青空が広がってる。


落ち着くなぁ……


< 92 / 187 >

この作品をシェア

pagetop