嘘つき少女。
「待ってください。あなたはココの生徒では??」
茶髪の敬語を使う男が話しかけてきた。
「そうですが、何か??」
制服着てるのに、分かんないの??
「なら、どうして帰ろうとしてるんですか??」
あぁ、そーゆーことね。
「門が閉まってるからです。また明日にでも来ればいいと思ったんで。」
簡潔に話を終わらせると、あたしは歩き始めた。
「えっ、ちょっ!!」
「帰るんか~!?」
何か話しかけられていたが、もう反応をするのも嫌で無視して歩き続けた。
それが、めんどうなことになるなんてあたしには分からなった。
まさか、あそこで出会った人たちが。
あたしが人を信用しなくなった理由の1つでもある『銀狼』の人たちだったなんて。