アイドルのアンタとヲタクなアタシ 。
第3章
…エキストラ ?
あれから無事に撮影を終えて、
アタシは家でお風呂に入っている。
『ふぅ…疲れたなぁ…』
手のひらに目をやるとバッチリかかれた電話番号。
かけていいのかなぁ。
何だかすごい展開になってない?
あの、大好きな、愛しの慧くんの電話番号知れたんだよね?アタシ。
『ダメだ、頭ついてかない……』
ぶくぶくぶく…
頭まで沈んで悩んだ結果、
お風呂出たら電話してみよう!ということになった。
ちょっと長めにお風呂に入ってアタシは出た。
『よし。かけてみるぞ。』
恐る恐る発信ボタンを押す。
プルルルル、プルルルル。
機械音がやけに大きく聞こえる。
「もしもし。」
は。出た…
「…エキストラ?」
アタシの心臓はまたドクンって大きく高鳴った。
*