Bartender
「わ、私でいいの?」

人差し指で自分の顔を指差して聞いた私に、
「お前でいいって言ってるんだよ。

千沙といると楽しいし、何より馬があってるし」

正文が答えた。

「そう言う千沙こそ、俺のことをどう思っているんだよ?」

そう聞いてきた正文に、
「楽しくて、話があう…」

私は答えた。

「じゃあ、いいじゃんか」

正文は私に手を差し出してきた。

「だから、つきあおう?」

そう言った正文に、
「はい」

私は首を縦に振ってうなずくと、正文の手を繋いだ。

ああ、これが恋と言うものなのかと私は思った。

一緒にいると楽しい、何よりお互いの気があっている。

恋ってこんなものなんだと、この時の私は思った。
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