叶うはずのない恋愛
お化け屋敷のすぐ側のベンチに結衣達は座って居た。結衣と紗紀はどうやら怖かったらしく2人ともまだ涙目だった。


「あのお化け屋敷有り得なくね?恐すぎだろ。」


そんな会話が聞こえた。


「でもさ、疾風とかえ全然怖がってる様子ないんだけど?」


あたし達がお化け屋敷から出てきた事に気付いたらしく蓮が言った。


「え……。」


夏川が驚いたようにあたしを見た。


「さすがかえ。全然怖くなかったんだ。」


笑いながら蓮が言った。
紗紀と結衣は何も言わなかった。まだ顔が青ざめているからよっぽど怖かったんだろうね。
< 106 / 132 >

この作品をシェア

pagetop